やわらかん’s café 鈴木 公子
プロフィール
なぜ、起業しようと思ったのですか?起業の魅力、目的を教えてください。
ぬいぐるみが好きで、会社員時代に考えていた企画をあきらめきれず起業
もともとぬいぐるみが好きで、大学卒業後はおもちゃ会社に就職しました。そしてぬいぐるみだけが行くツアーの企画を考えましたが、やはり人間もツアーに同行しないと実現は難しいため、その企画はストップとなりました。それでも私は、やっぱりおもしろい企画だなと思いあきらめられず、会社を辞めた後に自分でやろうと思っていました。
その後結婚とともに会社を退職し、いよいよ事業を立ち上げることにしました。ぬいぐるみのツアー企画ですすめていましたが、妊娠し全国を飛び回ることが難しくなったため、顧客はぬいぐるみのままサービス内容をツアーから家でできるカフェに変更し、ぬいぐるみのカフェが生まれました。
起業の魅力は、好きなことをとことん突き詰めてやれること。何かアイデアがあってやりたいと思ったら、誰にも横やりを入れらえることなく進めていけること。できないとしたら、自分の中の「できないかも」という気持ちだけだなぁ、と実感します。
このサービスを通して、自分と同じように、ぬいぐるみが大好きな人々に笑顔を届けなくてはと、天命のように感じています。このカフェをするために生まれてきたのかもしれない、と思っています。
社名の命名理由、想いを教えてください。
ぬいぐるみのもつイメージからつけた名前
ぬいぐるみの、ぬいぐるみによるカフェという意味をこめて“やわらかん’s cafe”にしました。
起業スタートのためにどのような準備が役に立ちましたか?
WEBの学校や、起業家研修での学び
WEBを自分でつくりたかったので、WEB制作の学校に半年くらい通いました。それでも足りず、近所のWEBショップのスタッフにしてもらい、現場でWEB制作とショップ運営を学ばせてもらいました。途中で出産したのですが、産後もデスクの横にベビーベッドを用意して待っていてくれて、4か月の赤ちゃんと一緒に通わせてもらいました。この実践の経験が、今とても役に立っています。
また、足立区の起業家研修にも参加しました。ここでたくさんの仲間ができて、悩みを相談したり、助けてもらったり。このつながりは宝物です。
起業にあたって苦労した(している)ことはありましたか?
子育てしながら仕事時間を確保すること
子どもが1歳のときに起業し、保育園に預けずに事業を行っていたので、仕事時間の確保に苦労しました。仕事の時間をつくるために昼寝をたくさんしてもらいたかったので、午前中は公園でおもいっきり遊ばせたりしていました。砂場で片手はスコップで砂掘りをしながら、電話でプレスリリースの打ち合わせをしたこともあります。
思いっきり仕事をしたいときは、赤坂の託児付きコワーキング施設「Hatch」へ行くようにしていました。保育室で楽しく子どもが遊んでいる隣のオフィスで、集中して仕事ができるので、ありがたい場所でした。
起業と家庭のバランスについて教えてください。
仕事量を自分で調整
起業のいいところは、仕事の量をある程度自分で調整できるところだと思います。それを活かして、1日3時間くらいの仕事量で終わよう業務を調整しています。
それでもどうしても忙しいときは、だんなさんに家事を助けてもらいます。晩御飯を買ってきてくれたり、子どもと遊んでくれたり、ほんとうに助かります。
起業するにあたって一番大切にしていることは何ですか?
ホスピタリティ
ホスピタリティです。心からのおもてなし。これに尽きます。
これから起業を目指す女性に向けて一言
「誰かのために、どうしてもやらなくては」という熱い気持ちが、どんな時も味方になります。
自分のためだけではくじけてしまうので、顧客の笑顔を常に思い浮かべるのがおすすめです。